旅の支度

 明日から旅に出る。今年になってから四回目の旅だ。コロナの間をぬって、いやちょっと盛りを過ぎたかなと言う頃に旅をした。三月の川越、四月の仙台・盛岡・秋田の桜を追いかける旅。そして、五月には天橋立から伊根へ、さらに丹後半島を回って夕日を観た。今回は北海道、小樽周辺と積丹半島を巡る五泊六日である。コロナが下火になると踏んで計画した旅だが、予想に反して感染者数が減らない。ちょっと気がかりだが、もうコロナも以前のような恐ろしさを感じない。これはみんな同じだろう。今は、コロナも普通の風邪となる過渡期なのだ。だから、体制が整っていない。それが混乱を引き起こしていると思う。

 スーツケースに衣服や必要品をポイポイと放り込む。日数と気温だけ意識して放り込む。あまり深くは考えない。だから、準備は簡単だ。ほとんど出張だったが、海外へよく出かけた。他にいろいろやることがあるので、旅の支度に時間をかけられない。その時の習慣がいまも残っているのだろう。

 さて、今回の旅である。だんだん、旅の形が変わってきている。はじめは、せっかく旅に出たのだからと、いろんな場所を巡った。それはそれで楽しいのだが、移動に結構疲れる。一つところにずっと滞在する旅。ほんとはそれに憧れているが、片方で「いろいろ観たい」と心が叫ぶ。だから、その折衷案になってしまう。今回は小樽に三泊、残りの二泊でレンタカーを借りて積丹半島を回る。宿は確保したが、あとはあまり考えていない。そうだ。小樽の隣の余市でニッカウィスキーの工場見学を予約した。シングルモルトのティスティングセミナーというのが一枠空いていて、思わず申し込んでしまった。あとは現地で調べることにしよう。

 問題はお天気だ。これまでの三回の旅、長期予報だと雨というケースでも、雨が夜間だったりして、上手くスリ抜けてきている。この季節、前線がかなり南下してきて、北海道でも釧路あたりは前線に引っかかるが、積丹半島当たりは前線から外れることが多い。だから、きっと晴れるだろうというのが私の予想だった。現在の天気予報は、29日が晴れのち曇り、30日が晴れのち雨、31日、9月1日が曇り時々雨、2・3日が晴れ時々曇りだ。まあまあだろう。積丹ブルーの海が見たい。なんとか晴れて欲しいものだと思う。

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