積丹半島 黄金岬

 小樽でレンタカーを借り、積丹岬をめぐる旅に出た。最近はこのパターンが多い。4 月の田沢湖~乳頭温泉、5 月の丹後半島もレンタカーを借りた。自由に動けるのがメリットだ。往々にしてバスの便が悪いので、自分の好きなように移動できるのはありがたい。いっぽう、余市には「ローソク岩」という見所があるのだが、それが見れる駐車場はトンネルをすぎてすぐの海側にあり、あっというまに車がその前を通り過ぎてしまう。戻るのもやっかいなので、見ないで先に進むことになった。この様にこれはという景色のところで停められないというのが車の旅の最大の欠点だ。運転しながら景色をゆっくり味わうというのは危険行為なので、どうしてもポイント、ポイントということにならざる得ない。

 さて、昨日は一日中雨。今日は天気にはなりそうなのだが、不安定だとの予報である。車から見える海は鉛色。でも、その向こうの空には青いところも見える。

 レンタカー屋でもらった「どっこい積丹 来んかい見んかい」というパンフレットによれば、積丹半島の北部には三つの岬がある。「黄金岬」「積丹岬」「神威岬」である。今夜の宿はこの「黄金岬」がある美国にある。ここには積丹町の役場もあって、この周辺では一番開けている。宿、食堂なども多い。ともかく、美国へ向けて車を走らせる。

 美国に着くころにはいい天気になった。車を観光センターに停め、最初の岬めぐりの「黄金岬」へ上ろうとするが、センターの前の上がり口は通行止めになっていた。センターの人に迂回路を教えてもらい、短いトンネルを抜ける。と、そこは岬への上り口だ。岬はそんなに高くなく、あっけなく上り着いてしまった。誰もいない。私一人である。木造の展望台に上る。眼の前にこの岬のシンボルである「宝島」が見えた。かつて、ここには多くのニシンが押し寄せた。だから宝島。空には晴れ間もあって、なんとか青い海が見えた。

黄金岬の看板
黄金岬展望台からみた宝島

 岬から下りて美国港に出る。水中展望船の看板があるのでそちらに行ってみる。実は岬の上にいたとき、船のアナウンスがよく聞こえていたのだ。海の中が覗けるのはおもしろそうだ。

 船の発着場に着くころには、次第に天気が怪しくなってきた。水中展望船には 10 名ほどの客が乗る。雨がパラつき出した。

積丹水中展望船 ニューしゃこたん号
令和4年度の運航は、10月15日(土)をもちまして、今季の営業を終了致しましたのでお知らせいたします。 積丹の…

 写真が海から見た「黄金岬」だ。名前から予想されるよりずっと小さな岬だ。ツアーの所要時間 40 分。岬を海から巡った後、船の中に入れとアナウンスがある。船室の窓から海の中を見るのだ。いたいた! ウニがいた! 砂の上にウニがゴロゴロ。ここで、「この辺りのウニは身入りが悪く、食用に適さない」とアナウンス。たしかに、周囲に昆布などのウニの餌がない。みんな食べ尽くしたのだろうか? 船はUターンして港へ向かって走る。パンの切れ端がたくさん入っているポリバケツが配られた。海鳥への餌だ。もうカモメたちが集まってきている。パンを撒くとそれめがけて群がる。この瞬間をカメラに収めるのは至難の技だ。まあ、一枚載せておこう。

船から見た黄金岬
船の周りを飛ぶカモメたち

 港の近くの食堂でお昼を食べた後、雨が強くなった。天気が良ければつぎの「積丹岬」へ行ってみようと思っていたのだが、この天気では積丹ブルーの海は期待できない、と悩む。明日はいい天気のようだから岬めぐりは明日にまわし、どうせ気ままな一人旅、立ち寄り湯にでもよってから宿へ行こうと決めた。

 今夜はウニ尽くしの予定だ。積丹でのウニ漁は 6 月 ~ 8 月で、今日からは禁漁となる。でも、昨日今日の話なので、まだウニをたっぷり食べることができる。

 明日こそ、青い海が見たい。

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