今日は鍋の話です。母がよく作ってくれた鍋にブリとほうれん草の「沖すき」があります。ただ、鍋にお酒とお醤油を入れ、これでブリを煮てほうれん草を加えただけなのですが、これが抜群にウマイ! 母はこの鍋を「沖すき」と呼んでいました。「沖」つまり魚系の鍋です。この「すき」ですが母の感覚では、お醤油の入らない鍋でポン酢をつけていただくのが「ちり」あるいは「水だき」で、お醤油べーすの鍋が「すき」だったようです。決して「すき焼き」のような醤油・砂糖味のものではありません。大阪で「すき」というと「うどんすき」がありますが、これはお醤油とはいってもうどんのつゆがベースで、「魚すき」はもっと醤油味の濃いものです。
さて、下の写真ですがこれが母のいう「魚すき」です。魚はブリ、緑はほうれん草。これにネギを加えてあります。お豆腐なども入っていたように記憶していますが、冷蔵庫になかったので今回は入れていません。

さて、「魚すき」と言えばこれだと思っていたのですが、ネットで調べてみるとだいぶ違いました。
上の記事では卵につけて食べています。すき焼きみたいですが、砂糖が入っているかは不明ですが、かなりイメージが異なっています。
丸萬本家は、能登からやってきた初代店主が江戸末期の元治(げんじ)元年(1864年)に、ミナミで創業したそうです。最初は魚の煮つけのような料理を提供していたようですが、次第に鍋で煮炊きする現在のようなスタイルになり、「魚すき」と呼ばれるようになりました。魚すきは大阪発祥だったというわけですね。
魚すき(うおすき)は、魚介類を主役とした鍋料理の一種。大阪府や大阪市の郷土料理のひとつに数えられる。沖すきともいい、鯛・鱧・鰆・エビ・イカ・貝類など季節の魚介類と野菜・焼豆腐・生麩その他多種類の材料を、醤油味のだし汁(割下)で煮ながら食べる。牛肉のすき焼きと同じように溶き卵につけて食べることもある。大阪を中心とする近畿地方で江戸時代から昭和戦前期にかけて親しまれたが、現在は提供する店も少なく、大阪市民の間でも認知度は低い。
これも同じような感じですね。だいぶイメージが違います。でも、母の「沖すき」、簡単でとても美味しいです。ブリの代わりに鯖でもいいですが、生臭さが出るのでかなり煮込まないといけません。やはりブリの方が美味しいです。是非、お試し下さい。

