調音パネル

 今日は「調音パネル」の設置の話だ。昨日の記事で、「ある音」がとてつもなく大きく響くという話をした。これはずっと悩まされてきた問題だった。スピーカーが悪いのだと疑った、スピーカーケーブルや電源ケーブルを変えてみた。だが、問題は解消されなかった。これはフラッター・エコーではないかと考えるようになった。つまり、音は部屋の壁や天井で反射されるが、ある波長の音が共鳴して大きくなる現象だ。これを本格的に解消するにはルーム・アコースティックで部屋自体をチューニングすればよいが、これにはとてつもないお金がかかる。そこで、リスニング・ポジションで音を測定して、イコライザーで耳障りな音を削ろうと試みたのだ。確かに耳障りな音は消えた。確かに聴きやすくはなったが、意外と調整が難しく、周波数特性をフラットにすることで平板で魅力のない音になってしまった。さて、どうする? というわけで、検討したのが調音パネルの導入だ。ただし、昨日書いたように、これでフラッター・エコーを消すことはできず、最終的にはスピーカーのセッティングを大きく変えることになった。では、調音パネルは効果が無かったのかというと、そんなことはない。低音が引き締まり、音像が明瞭になるというとてつもなく大きな効果をもたらしたのだ。

 私が使ったのは「ヤマハの調音パネル」だ。音を吸収する「吸音材」ではなく「調音材」である。つまり、音の吸収ばかりでなく反射も使って、調音しようというものだ。これがベストな選択かどうかは、他を試したことがないのでよく分からない。いえるのは効果があったということだ。このパネル、長さの違う共鳴管を組み合わせた構造をしている。開口部から入った音は共鳴管で吸収される。一方、開口部以外は硬質のパネルになっていて音を反射させる。共鳴管の長さによって吸収する音の周波数が異なる。低音ほど共鳴させるには、長い管が必要になる。調音パネルには ACP-2TCH の 2 種類があり、前者の方が長い。だから、より低音側の音を吸収できる。対応周波数は前者が 80 ~ 4,000 Hz、後者が 125 ~ 4,000 Hz となっている。価格は TCH が一枚約 3 万円、ACP-2 は約 4 万円と、結構高い。私はまず TCH で効果を試し、よければ ACP-2 を買うことにした。結局、TCH を 2 枚、ACP-2 を 2 枚所有することになった。

 パネルの置き方についてはヤマハのホームページに解説がある。色々試したが、スピーカーの後ろに置くのが一番効果があった。側面に置くのもよいのだろうが、フラッター・エコーを消すところまではいかなかった。現在は ACP-2 をスピーカーの後ろに、TCH 2 枚をスピーカー間に置いている。では音がどう変化したのか? 低音の絞まりが良くなり、定位が向上して、全体的に音の色彩が豊かになった。詳しくは次回に述べよう。

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