さて、「録画したTV番組をパソコン経由でプロジェクターで視聴する」ことは、わが家の現状システムでは不可能であることが判明した。目的達成のためには何らかの機器を導入する必要がある。いちばんに思いつくのは、HDD レコーダーだ。TV チューナー付きの HDD レコーダー(HDD 付きの DVD や Bluelay のレコーダーもよい)で録画すれば、TV とは切り離され、HDMI でプロジェクターと接続すれば、大画面で見ることができる。録画容量が 2 TB 程度だと、安いもので約 4 万円というところだろうか。中古も探したが録画容量が 500 GB 程度と小さい。
もうひとつ条件がある。LAN でつないでパソコンと連携できることだ。もちろん、レコーダーから音声を光ケーブル等で DAC に送ってもよいわけだが、できるだけ、いろいろな制御をパソコンに集約したい。こういうことができるパソコンでのアプリとしては、DiXiM Play や PC TV Plus がある。これらに対応した HDD レコーダーを調べれば、手っ取り早いだろう。対応表を見ながら機器の価格を調べる。やはり、4万円程度の投資は必要だ。と、この調査過程で引っかかってきたものがある。それが、 buffalo の nasne(29,800円)だった。

以前から nasne という製品の事は知っていた。テレビの番組を録画できて、インターネット経由でその番組を見ることができる製品。調べると、なんとnasne の Wikipedia があり、それによれば発売は 2012 年なのだ。当時はスカパーや WOWOW で映画を観るというのが普通で、それを録画して楽しんだ。そのような録画ファイルを外からパソコン、スマートフォン、ipad(発売は 2012 年)で観ることができる画期的なシステムだった。ところが、Hulu や appleTV などのオンディマンド形式で映画が視聴できるようになり、その料金も安くなることで、自分で録画したものを外から観るという仕組みが古くなった。自分で録画する必要がなく、その場で「ポチッ」とすれば映画を観ることができるのである。テレビもスマートフォンがあれば、どこでも観ることができる。ということで、開発元のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は nasne で使われていた一部の部品が、ある半導体メーカーの撤退によって調達できなくなったことを契機に 2019 年に出荷を終了した。そして、なんと buffaro がこれを受け継ぎ 2021 年から販売を開始したのだ。
nasne はよく売れているという。その理由として絶妙な価格設定があげられるという。「2万9800円(税込み)と安くはないが、ブルーレイレコーダーよりは圧倒的に低価格で、nasneの販売を後押ししたといえる。バッファローはこの価格を決めるのに、人工知能(AI)の一種である機械学習を活用した。」(MONO Trendy ヒットを狙え 2021/7)私もこの術中にハマってしまった。nasne の導入を決め、発注してしまったのだ。

