「プロジェクター導入プロジェクト」の開始である。ちょうどその頃、NHK でバーンスタイン指揮ウィーンフィルのマーラー「復活」をやっていた。これは永久保存版だとテレビから HDD に保存した。これをパソコンを経由してプロジェクターで視聴したい。
本論に入る前に、簡単に家のテレビと録画システムについて紹介しておこう。テレビは東芝の REGZA Z2000(2007 年製)である。当時はレコーダーを取り付けて録画するというのが普通だったが、この REGZA はテレビ自体に録画機能を持っており、LAN 経由で HDD を接続すれば録画保存できるという画期的なものだった。HDD は IO データの RECBOX HVL-AV2.0 を使用している。
さて、この RECBOX を LAN 経由でパソコンと接続し、その中の録画番組を観る、これはとても簡単な事だと思っていた。RECBOX のマニュアルを見ると、パソコンとの接続方法が書いてある。MagicalFinder というソフトがあり、これを使えば中身を覗ける。さっそく、MagicalFinder をインストールし、RECBOX と接続する。マニュアルの指示どおりにすると、たしかに中身が表示される。ところが、ところがである、欲しい REGZA の録画フォルダが現れない! 録画ファイルは disk1 や contents というフォルダにあったはず。そのフォルダがないではないか! いろいろ調べてみると、これはデジタルコンテンツの著作権保護の問題で、TVで録画したものは、そのテレビでしか見ることができない仕様(コピーワンス)になっていた。
詳しい説明が以下にあった。

RECBOX には 1)LAN HDD 機能 (REGZA Z2000 の LAN HDD として使う場合)と 2) DTCP-IP 機能 (デジタル番組などを LAN で配信)の使い方があり、それらは別々のものとして動作する。1)の場合には番組は録画したテレビでしか見られない。録画番組を RECBOX が持つ DTCP-IP サーバ側に置いておけば、他の対応テレビ等から見ることができる(MagicalFinderで見えていたフォルダはこれだった)。だから、1) の機能を使って RECBOX に録画したものは、それを DTCP-IP 側にダビングしてやらないと配信できない。そして、なんと Z2000 にはこの「ダビング」する機能がない!
結局、Z2000 の LAN HDD 機能を使って録画したものは、その Z2000 でしか見る事ができないというのが結論だ。バースタインのマーラーの録画ファイルをプロジェクターで観ることは「夢のまた夢」だということだ。バーンスタインはいさぎよく諦めよう! だが、これからの番組をどうするか? 何か方法を講じなければならない。

