千葉県ぐるっとウォーキング 第17回 亀の井ホテル九十九里~銚子マリーナ

 2 日目である。今日は「亀の井ホテル九十九里」から「銚子マリーナ」まで歩く。ハイライトは東洋のドーバーと言われる「屏風ヶ浦」だ。銚子マリーナに遊歩道の入り口がある。今日は結構歩くことになるので、マリーナから「銚子駅」まではバス移動とした。

 7:44 に「亀の井ホテル九十九里」を出発。昨日歩いた浜沿いの自転車道を歩き始めた。この道、どこまで続いているのだろう? 「飯岡」まで続いているようだ。前方に「刑部岬」が見える。あそこが「屏風ヶ浦」だ。空は曇っているが、天気予報ではこれから晴れるとなっている。「屏風ヶ浦」で晴れていればいいが。宿泊したので、いつもより 1 時間早く行動開始である。それもゆっくり朝食を食べての話である。ありがたや。今日も暑いという予報だ。朝のうちに距離を稼いでおかなければ。

写真1 亀の井ホテル九十九里を出発
写真2 遠くに刑部岬が見えている
写真3 自転車道を歩く

 土手に紫色の花が咲いている。海浜植物だろう。近づくと葉の形がエンドウのようだ。「ハマエンドウ」だ。この実は食べることができるようであるが、毒もあるので過食は禁物とのこと。

写真4 ハマエンドウの群生

 川を渡り「飯岡」の浜へ出たので、波打ち際を歩いてみる。広い浜である。さきほど遠くに見えた刑部岬がずいぶん近くにある。霞がかかっている。これがとれればいいのだが。刑部岬の上、先端部分にへんなものが建っている。あれが「飯岡刑部岬展望館」ではないか。

写真5 飯岡海水浴場
写真6 刑部岬のアップ

 再び、自転車道へ戻る。左側に「いいおか潮騒ホテル」が見える。見たことがある建物だと思っていたら、昔、宿泊したことがある「国民宿舎飯岡荘」だった。刑部岬に上る前に、飯岡の町にある「玉崎神社」にお詣りしておこうと、長かった「九十九里浜」歩きを「萩園海岸」で終了し、町へ入った。

写真7 萩園海岸

 「玉崎神社」の御祭神は玉依毘売命(タマヨリヒメノミコト)で、これは上総一ノ宮の「玉前神社」と同じである。ともに九十九里浜を鎮護する神社として広く崇められきたものだそうだ。「下総国二宮」とあるが、ちなみに「下総国一宮」は「香取神宮」である。

写真8 玉崎神社の鳥居
写真9 玉崎神社本殿

 お詣りの後、いよいよ「刑部岬」にあがろうと、国道 126 号線の方に進む。途中で「津波到達地点の碑」を見つけた。海岸線からおよそ 300 m の距離のところだ。2011 年の東関東大地震でこの地区は甚大な津波の被害を受けた。ここまで津波が押し寄せた。「玉崎神社」はここより内側だから、津波が境内に侵入したが、本殿そのものは無事だったようだ。

写真10 津波到達点

 国道126号線に向かって歩く。前方にこんもりと山が連なっているのが見えている。これが「下総台地」である。これは房総半島の北部に広範囲に広がっている台地であるが、その東の外れが「刑部岬」や「屏風ヶ浦」となる。ずっと「九十九里」の低地を歩いてきて、ここで急に山(丘陵?)が出現するのだ。

写真11 国道126号への道、前方が下総台地

 国道に出て、九十九里ビーチライン合流点を過ぎると坂道になる。これから「下総台地」に入っていくのだ。少し上ると、「飯岡灯台」「屏風ヶ浦」の道標が出るのでここで右折する。

写真12 国道126号、銚子への分岐点
写真13 飯岡灯台、屏風ヶ浦の道標

 さらに上り続けると前方に「いいおか刑部岬展望館」が見えてくる。その手前に「遊歩道」という看板を発見。これを見て「ああ失敗した」と思った。先ほどから、これくらいの山(丘?)なら遊歩道があってもいいのにと思っていたのだ。知らなかっただけだった。浜から町に入ったが、そのまま「いいおか港公園」の方へ進み、さらに「飯岡漁港」を廻れば、「屏風ヶ浦」の西端を見ることができる場所があり、そこから遊歩道を使って「刑部岬」の上に出ることができたのだ。研究不足だと後悔しきりだった。

写真14 遊歩道の看板
写真15 遊歩道の階段
写真16 銚子街道・古道の表示

 さらに進むと展望館の少し手前、見晴らしの良い場所に出る。眼下に飯岡漁港や飯岡の町が一望でき、さらに下総台地の連なりもよく分かった。

写真17 飯岡漁港
写真18 飯岡の町と下総台地の連なり

 「いいおか刑部岬展望館」は三階建てで飯岡方面が展望できるが、屏風ヶ浦の断崖絶壁は見えない。岬の先端部は柵がしてあって立ち入り禁止になっており、ここから下は覗けない。屏風ヶ浦の説明板があった。断面図が出ていて、途中に川があり渓谷になっているという情報が得られた。屏風ヶ浦の地形については「屏風ヶ浦の地形 あれこれ」に詳しい。それよれば、平坦な台地ではなく、川による渓谷の他にも風隙や懸谷があり、結構凸凹している。情報を仕入れたところで、先ほどの遊歩道のところまで戻って、屏風ヶ浦の上を歩き始める。

写真19 いいおか刑部岬展望館
写真20 刑部岬の先端
写真21 屏風ヶ浦の説明板

 遊歩道の入り口の前に銚子方面への道があった。畑の中を通る道である。地図を見ると神社やお寺が並んでいるので、これが昔の銚子街道だろう。いったん山の中に入り、その後、民家の前を通り過ぎる。20 分ほど歩くと下りの坂道になる。断面図にあったように、この先に川があるのだ。

写真22 畑の中の道

 坂を下る。左に上りの坂道が見え、その先に風力発電設備が見える。あの上りの手前が川だろう。右手に道があり、畑の中を抜けて浜に出られそうである。ここで地図を見ると「通蓮洞」とある。崖の上に洞窟があるそうだが、今回はパスした。

写真23 坂道を下ると前に上りの坂道が右に行くと「通蓮洞」に至る
写真24 磯見川

 磯見川を渡り、坂を上って、再び台地の上を歩き続ける。典型的な風景をカメラに収めた。一面のキャベツ畑と風車である。その先は廃物処理施設か。この辺りは春キャベツの産地なのだ。

写真25 典型的な風景 キャベツ畑と風力発電

 さて、時刻は 11:30 である。そsろそろ昼食だが、この先に「イオンモール銚子」があるので、そこまで歩こう。再び国道に出て、11:50 には「イオンモール」についた。大阪王将の餃子とチャーハンセットをいただく。

写真26 イオンモール銚子
写真27 大阪王将の餃子とチャーハンセット

 昼食後、ウォーキング再開。ここからは「ドーバーライン」を歩く。以前は「銚子自動車道」だったが、今は県道になっている。自動車道だったので歩道はないが、「屏風ヶ浦」の崖際を走る直線道路である。ずっと曇り空だったが、ようやく青い空が戻って来た! 

写真28 ドーバーライン

 さて、地図を見ながら、「ドーバーライン」と「屏風ヶ浦遊歩道」の関係を見ていこう。歩いている時はこの関係図は頭に入っていなかった。帰って整理してみると「ドーバーライン」から浜へ下りることが可能な場所は何カ所かあったのである。それが頭に入っていなかったので、いったん「銚子マリーナ」まで出て、「屏風ヶ浦遊歩道」を往復してしまった。途中で「屏風ヶ浦」に下りれば、かなり歩く距離を短縮できたのだ。

 まず「屏風ヶ浦」に下りる道「その1」である。ここは下りた先に突堤があるようなので、その整備用道路だと思われる。ここから下りて銚子マリーナまで歩いて行けるかは不明だ。海の向こうに洋上風力発電機が見える。これは東京電力の設備である。

写真29 屏風ヶ浦へ下りる道 その1
写真30 洋上風力が見える

 「その 2」だが、先に消波ブロックが見え、そのまわりが綺麗に整備されていることがわかる。ここもマリーナまで歩けるかは不明。

写真31 屏風ヶ浦へ下りる道 その2

 最後の「その 3」だが、ここは「屏風ヶ浦遊歩道」の終点部に当たる。だから、ここで下りれば遊歩道を使ってマリーナまで歩けることになる。この地点から先の状況については後述したい。

写真32 屏風ヶ浦へ下りる道 その3

 さて何も分からず、だいぶ進んだところで「ドーバーライン」から下りた。ほんとは手前で「名洗」の町に出たかったのだが、「ドーバーライン」は高いところを走っているので下りる術がなかったのだ。

写真33 名洗港への分岐

 結局、「千葉科学大学」の周りをまわって銚子マリーナに入り、さらに「名洗海浜公園」の前を通って「屏風ヶ浦遊歩道」に入った。遊歩道は写真の様にきれいに整備されている。

写真34 屏風ヶ浦遊歩道への道
写真35 屏風ヶ浦遊歩道

 先ほどの下りる道「その3」の位置までくると、遊歩道に消波ブロックが並べてあり、「立入禁止」の表示がある。その手前(東側)と先(西側)の様子を写真に撮った。西側は消波ブロックの上にコンクリートの板が並べられているが結構凸凹がある。通行不能ではないが、状況によるだろう。

写真36 屏風ヶ浦遊歩道の終点から東側
写真37 屏風ヶ浦遊歩道の終点から西側

さて、この断崖だが高さが 40 ~ 50 mということである。「東洋のドーバー」といわれる「屏風ヶ浦」だが、ドーバーの崖は高さが 100 ~ 150 m だから、半分から 1/3 というところだ。迫力不足の感はあるが、これだけ長く崖が続くと壮観ではある。天気は晴れたが、霞が薄く掛かっていて、遠くが見通せないのは残念だ。

 遊歩道の途中に地質境界の説明版があった。この崖では様々な地層が観察できる。220 ~ 230 万年前の火山灰層を見ることができる。富士山の火山灰が主である層である関東ローム層は地表すぐの黒い層である。

写真38 地質境界説明図
写真39 地質境界

 名洗海浜公園に入るところに「伊能忠敬銚子測量の碑」があった。伊能忠敬は佐原の人であるので、「佐原」訪問の時に詳しく述べることにして、ここが富士山が見える東の端であることを記しておこう。

写真40 伊能忠敬銚子測量の碑

 「名洗海浜公園」はきれいに整備された公園であり、ここから「屏風ヶ浦」がよく見える。霞が掛かっているため西の端までは見通せないのが残念だ。公園からゴールのバス停まではすぐだ。バスまで少し時間があったので、公園前の店でアイスクリームを買って食べた。今日はほんとに暑かったのだ。15:08 に「千葉科学大学マリーナ前」バス停にゴール。歩行距離はなんと 30.1 km、時間 7 時間 22 分だった。これは、これまでの最長記録だ。

写真41 名洗海浜公園から見た屏風ヶ浦 
写真42 千葉科学大学マリーナ前バス停にゴール
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