続・ブラームスはお好き?

 昨年の 9 月に「ブラームスはお好き?」のタイトルで新日本フィルのコンサートの記事を書いた。その時、聞いたのが交響曲第一番。その後、10 月に上岡敏之さん指揮で第二番、11 月に沖澤のどかさん指揮で第四番があり、そして昨日(2023 年 1 月 13 日)、高関健さんの指揮で第三番を聞いた。昨年の秋は結構バタバタしていて、記事を書けなかったので、今回感想を書いておこう。

 まず、昨日の演奏から。ブラームスの交響曲はあまり好きではないと前に書いた。よく言えばブラームスは重厚、悪く言えばいろいろな音が重なり合ってすっきりしない。端的に言うと、ベートーヴェンなら「ジャーン」となるところが、音がブラームスでは「ブゥゥワァーン」となる。全体的にフニャフニャしている(ファンのかたすみません!)。あまり派手なところもないので、聞いていると眠たくなってくる。ピアノ協奏曲第 2 番。この曲、予習で何回も聞いたが、いつも途中で寝てしまっている。昨日もそうだった。素晴らし演奏なのだが、次第にいい気持ちになって寝てしまった。だが、交響曲第三番は違った。とても緻密な演奏で、最初はちょっと不安定だったが、次第によくなってきた。細部も明瞭、メリハリも効いていて、楽しむことができた。地味だと思っていた三番がこんなにいい曲だとは思わなかった。オケも良く鳴っていたし、アンサンブルもきれいで、どんどん引き込まれていった。オーケストラの配置もいつもとは違って、左から第一ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第二ヴァイオリンの対向配置で、コントラバスがチェロの左後方だった。これも良い方に働いていると思う。それにしても、高関健さんのオケをまとめあげる力は素晴らしい。

 つぎに上岡さんの第二番。この前にモーツアルトのフルートとハープのための協奏曲、田部京子さんのベートーヴェンピアノ協奏曲第四番があったのだが、これはオケを抑えて絶妙のバランスをとった素晴らしい演奏だったが、第二番はかなりアンサンブルが崩れた。私が聞いたのは初日の金曜日の演奏会なので、土曜日には調整されたのかもしれない。

 沖澤さんの第四番。この曲はもともとよく出来た曲で、私でさえもCDをいくつも持っているほどだ。第三楽章、第四楽章ではオケを存分に鳴らし切って、素晴らしい演奏だった。第一楽章はちょっと崩れた。とても小柄な方なのに、大きな指揮である。指揮振り、音楽に沖澤さんの人柄がにじみ出ていて、おもわず応援したくなる人だ。京響の常任指揮者になったら、京都まで聞きにいこうかと思うほどだ。

タイトルとURLをコピーしました